神道の未来を考える暇人ブログ

神社の未来を考える専門家(素人)

神道書籍紹介~「夜の神々」~

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神社のイメージ図


日本の心に目覚める五つの話は、ブログ主が学生時代に読んだ本の一冊です。

この書籍はさまざまな雑誌・新聞等に発表した論文・随筆や公演記録を再編成して収録した形になっており、すごく読みやすいです

 

著者は松浦光修先生です。
昭和34年に熊本市にお生まれになります。皇學館大学文学部を卒業後、同大学大学院博士課程に学ばれます。専門は日本思想史。歴史、宗教、教育、社会に関する評論、また随筆など幅広く執筆されてみえます。現在、皇學館大学文学部教授。博士(神道学)。

 

本の内容は、「客観性、理性、知性」の「昼の科学」が、社会に不可欠のものであることは言うまでもないと肯定した上で、しかし、人がそれのみで“生きる”には、かなり無理があるのではなかろうかと問題を提起します。
「無理くらいですめばいいが、とくに現代社会では、「昼の科学」の偏重が、人に、“生きる”ことのバランスを崩させ、さまざまな深刻な事態を引き起こしているようにさえ思われる」とし、今こそ「感性、情緒、直感、霊感」の「夜の科学」を、人は意識的にとり戻す必要があるのではなかろうかと読者に問います。

 

少し専門的な知識を得てドヤ顔で神道講話をしたい方におススメです。